資料U ある通信学生の感想文 T 

 この事例は日本女子大での夏季スクーリングでの私の「死を通して生を考える教育」の講義の折に、一人の小学校教員が書いてくれた感想文である。
 
  1か月くらい前のことである。学校のピロティーにつばめが巣を作り、卵を産みました。「もうすぐ,赤ちゃんつばめが産まれるね」「何匹産まれるのかなぁ?」と数人の子供たちと会話をし、新しい命の誕生を喜んでいたのもつかの間。2年生の男の子が、わざとボールを巣に当て、つばめの巣を落としたのです。担任はその男の子を呼び「何故こんなことをしてしまったのか?」と聞きました。しばらく2人で話をしていました。話が終わり、担任の先生が職員室へ戻ってきたので、数人の先生方と「どーだった?」と聞くと「TVゲームで基地を打ち落とすゲームを毎日家でやっていて、巣がその基地に似ていたので学校でもしたくなったから…」と。さらに、「それに、一度死んでしまっても、また親つばめが卵を産めばいいと思ったから」と言ったそうです。私たちは、その話を聞いた時「命の大切さ」を、もっとしっかり子供たちに伝えていかなければいけないと思いました。


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