資料U ある通信学生の感想文 U 

これも、夏季スクーリングである高校の教員が書いてくれた感想文である。

 生徒たちの口癖は「オレらどうせ○○やから……」とか「頭悪いからムリやって!!」と否定的なものが多いのです。すばらしいスポーツ能力、チームワークを育める力というかけがえのない素敵な能力を持ちながら、偏差値や点数だけで自分たちをランクづけしてしまうのです。勉強での点数が伸びないことで彼らは自分自身に「自信」が持てず、つい投げやりな態度になるのです。ある日、3年生の「避妊」の授業で「彼女のお腹に自分の子供が宿ったら、彼女のお腹をボコボコにパンチして(赤ちゃんを)殺す」と発言した生徒がいました。私は本当に驚いたのですが、さらにはその意見にふつうに賛同する生徒が多数いたのです。「命」があまりにも軽んじられている状況を前に、私は生徒たちに受精のメカニズムのビデオを見せました。約3億の精子たちがたった1つの卵子を目指してバトルを繰り返す実写の映像です。



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