資料 某中・高等学校一環校の保護者会における講演感想文
参加者アンケート(感想)

●私は今年の2月に義父を、3月に40代の友人を亡くしました。元気な義父の突然の死は、私の3人の子供たちにはとても辛いことでしたが、ずっと亡くなった祖父を見つめ続け、葬儀の間泣いている子供たちの姿を見て、私は義父に何も出来なかったけれども、祖父を思う孫を育てたことで親孝行できたかもしれないと自画自賛しています。自分が感じた悲しみや喪失感をずっと私自身も子供たちも忘れずに持ち続けていけたら、もっと周りの人に優しく生きていけると思います。 昔の話ですが、二番目の息子が小二の時に、飼っていたハムスターが死にました。その半年後に友達からハムスターをもらってくれないかと頼まれ、家族に相談したところ、その息子が泣きながら床をころがり「二度とあんな哀しい思いをしたくない」と言い、それから我が家ではペットを飼っていません。「死」を考えるときに必ず思い出す出来事です。

●保育園の保護者仲間ですが、こんなことを言う人がいました。おもちゃを子供に与えるとき、ピストルは人を殺す道具なので、絶対に買わない。なるほどとおもいました。たかがおもちやといえど、「人を殺す」ということはどんなに悪いことかということを、小さな頃から教えられているのだなぁとその友人を尊敬しました。
今、高校生になった子どもたちは、「死ね!!」とよく口走ります。その度、とても哀しい気持ちにさせられるわけですが、親としてやはりここはきつくという思いで「死ね」という言葉は一番悪い言葉だ、その人の存在を否定することになるから絶対使うなと伝えます。小さな頃からペットを飼ったり、祖母を送ったりしたのに……? 何故?という思いです。

●3年前に義父が亡くなり、それ以来家族で「死」について話すことが多くなりました。当時小6と小2の子供は、大切な人との別れから「死」への怖さと不安をよく口に出していました。特に下の子は「死んだらどうなるの?」と毎日言っていましたし、「お父さんとお母さんも死ぬんでしょ?」と身近な人の死に大人以上に悩み、不安がっていると感じました。先生のお話を聞き、良い体験をさせていただいたのだと感じました。ありがとうございました。

●娘が小学校2年の時に身内に不幸がありました。その時に火葬場まで子供を連れて行き、骨を一緒にひろいました。その時の様子を学校で話したようで、担任から「そんな所まで連れて行かれたのですか……」と話がありました。私はいけないことをしたのかと、娘を連れて行くべきではなかったのかと後悔しました。でも、今日のお話をうかがい、人の死にふれることの大切さが改めてわかり、少し胸のつかえがとれました。ありがとうございました。

●最近のテレビの特にお笑い番組を見ていて嫌な気持ちになることがあります。殺す、死ぬまねをして笑いをとるネタが時々あります。それらを見て笑っている我が子。嫌な気持ちになることを子どもに伝えると「だってお笑いだよ」と返事がかえってきます。こんなとき、どう伝えればいいのかと考え込んでしまいます。答えはなかなか見つかりませんが、「嫌な気持ち」になることを何回も伝えていきながら、答えを探していかなければと考えさせられました。

●大変考えさせられる良いお話を聞かせていただき,ありがとうございました。テレビやゲームなどの責任の重さ,とても感じています。素直な心に入っていってしまうのがこわいです。宗教観も大事だと思います。おばあちゃんが亡くなったとき,私が手を握ってさよならしたら,主人が,よくそんなの触れるね! 死体だよ! と言いました。ばかじゃないの,と思いました。自分が小さい頃から世話になっていたんだろうに……。そんな人が親になっています。この先,心配です。

●子供と死の話をするのは難しいが,大切なことだと思った。幸いと言うと変だが,夫も私も祖母のいる家で育ち,今,子供たちも夫の両親(祖父母)と暮らしているし,曾祖母の死も経験しているので,少しは死に対して子供なりに感じているのではないか。

●死について考える機会が少ないが,キューブラ・ロスの『死の瞬間』を子供たちにも読んでほしいものである。私の父親が今年の2月に亡くなり,まだ元気で入院していた時,いつお別れがきても心残りが少ないようにという思いで,子供たちを連れてお見舞いに行ったことは,子供たちの人生観にプラスに働いたと考えます。そして今年,心理学でいう「喪の作業」を行っている最中です。

●小学校のPTAを経験してきましたが、先生のお話を実際に感じることが多くありました(鳥の巣のお話など)。小学生のあいだにもっと死について考えさせたいとも思いました。

●Death Educationの大切さを痛感しました。Death Educationの不備がオウム真理教の信者を生んだのだと思った(「水のなかで何時間も生きていられる」「空を飛んだ」と信じている学生がいたと聞いた)。小学校低学年に先生のお話を聞かせたいと思った。子どもにゲームを与えることが危険だと思っていたが、まさしくと思った。親が一緒にいて言葉かけ(引き出し)が必要だと思う。

●子供たちの「死ね」という言葉を聞くたびに怒りの気持ちでいっぱいになります。身近な人の死を体験することがない現在、子供たちにこそ聞かせたいと思います。

●家に帰ったら,さっそく子供たちに中村先生から聞いたいろいろな話をしたいと思います。もっと子供と死について会話をしたいと思いました。

●子供と一緒に聞けたらよかったなと思うようなお話でした。ありがとうございました。

●家庭における親子の対話が大切なことだと思った。大学生になっても死んだら生き返ると思う学生がいると聞き,驚きました。今日帰ったら,子供に質問してみようと思う。幼児期,小学生までの家庭のあり方,会話が大きなカギではないかと常に考えています。

●日頃深く考えていない「死」を、違った視点から見つめなおすことが出来ました。子供とも日頃の会話のなかで取り入れて、何を考えているのか聞いてみたいと思います。

●データに基づき実際に死に対して「生き返り」を信じている子どもがいる事実、子供たちや大学生までもがそう思っている事実に驚いたが、なかなか現実に体験できるチャンスはなく、やはり核家族での生活に問題があるのでは……。子どもに死について納得させ、知らせるにはどうすればよいのか。生き物を飼育するということも大切であるかもしれない。宗教的な事も大切である。宗教が難しければ、それに代わるものは何か。「生命の大切さ」を教えなければいけないのかな。考えさせられた。

●まさかと思うようなこと、「死んでも生きかえる」と考えていること、大学生でも……という事実にショックを受けました。ゲームで死んでも何度でも生き返ること、子供たちにとって死はそんなところからしか、知ることができないのでしょう。ことあるごとに、家庭で触れていくことが大切だということに気付かされました。ありがとうございました。

●「死んでも生きかえる」と考える大学生がいることに、本当に驚きました。正直、信じられませんでした。私の家では動物がたくさんいて、当然たくさん死ぬので、死んだら生き返らないことを、子供たちは当たり前のように考えています。娘は、私の「ペットロス」を心配してくれています(今の猫は8歳です)。息子は、数年前にその猫のクローンをつくれたらと言ってくれました。それゆえに、「生き返る」と思う子がいるのが信じられませんでした。

●本日の講演で人間が死んでも生き返ると思っている子供たちがいることを知り、驚きました。やはりゲームやパソコンなど人と人とがあまり関わらないでいることも原因なのではないかと、残念なことだと思います。

●死んでも生き返ると思っている子供が多数いるというのは、とても驚いた。死が身近になくなるというのは、とても恐ろしいことだと思う。先生のホームページを見ます。

●二度と生き返ることのできない死という理解ができていない子供たちの多さに、大変驚きました。家庭での話し合いの大切さを感じました。

●「死んだら生き返らない」ということは常識であると思っていましたが,子供たちや若い人のなかには,それでは済まされない認識があることがわかりました。改めて死を教育しなくとも,「死んだら生き返らない」ことは自然にわかるものだと思っていましたが,そうではないことを知りました。ありがとうございました。死を遠ざけることで逆に命が粗末にされてしまうようになってしまったのではないかと思いました。

●子供たちにとって死というものが希薄になっていることを,少しずつ感じていたなかで,今回のお話を聞きました。ゲームのなかで洗脳されたことがとても影響が強く,人間にとってこれらの内容のものは不要のように感じ,夢中になって遊んでいる現状がとても心配でもあります。社会的にも死と生について話題にし,大切にしていかなければと思います。

●生と死について考える機会ができてよかったと思います。思春期の子供がいるので,生と死がつねにそばにあるということを教えながら自分も生き,生き甲斐を見つけてがんばりたいです。

●「死」について子供がどのように考えているのか、家庭でおりにふれて語り合わなければならないと感じました。ゲーム好きであること、携帯電話を使っていることも注意して見ていかなければならないと思いました。

●本日の講演を聴いた人たちは多分皆考えていることでしょうが、納得しながらも、あまりにも大きな問題であるので、話を聞くだけで(少人数が)世の中の間違った考えを直していけないもどかしさを、ものすごく感じます。しかし、先生の講演はどうすれば聴く機会を多くしたり、聴く人達を多くできるのかな、とも考えました。皆、それぞれに感じているであろう小さな輪が、早く大きくなればよいと感じました。

●私たちは毎日「命を頂いている」ということを、改めて思い知らされました。

●死について改めて考えさせられました。

●宗教と宗教観とは違うというところに,はっとさせられました。先生のホームページを拝見しようと思います。

●子どもがゲームを始めた頃,死んでもリセットすれば生き返るということに不安を感じていました。アンケート結果など興味深かったです。

●現在,自分の子と同じ中学2年の子供にも,リストカットなどをする子がいるで,ただごとではない時代になったと思っていました。お話を聞けてよかったです。

●気取りや飾りのないお話でとてもよかったです。あらためて死について考えさせられました。

●死を通じての教育に目を向ける家庭でのあり方を考えたいと思います。

●家庭でのDeath Educationの大切さに気つかされました。

●淡々としたお話から、現代の死生観が昔と違ってきているのだと伝わってきました。

●Death Educationの題材は、日常の生活の中にたくさんあるということを、改めて確認いたしました。毎日の生活の中での会話、感じてもらえるような話をしていたか? 考えなくてはと思いました。私自身の生きがいはなんだろうと、もう一度見つめなおす機会をいただきました。ありがとうございます。でも同時に大変ショックを受けたことも確かです。

●改めて生について,死について考える機会が得られたのはよかったと思います。でもいまひとつ内容が分かりづらかったです。

●すぐにできる実践と,掘り下げた調査,考察とが組み合わさっていて,とても納得できる講師の姿勢でした。

●貴重な資料をありがとうございました。子供たちともっと死について話し合うように、向かい合っていきたいと思います。

●学生たちが「死んでも生き返る」と思っていることには、かなり驚きました。自分の子どもと死について話すことはほとんどなかったので、家に帰ったらそういう会話をしてみたいです。それから、こういう講演を聴いて、自分自身も考えさせられました。

●死んだ人が生き返ると思っている子どもや学生がいるというデータに驚いた。「死んだら生き返らない」はすでに常識ではなくなっているのであれば、大変なことだと思います。家に帰り、我が家の子供たちに聞いてみたいと思います。世の中が不安定なことの一因かと思いました。

●とても考えさせられる内容で、先生のお話を聴いて改めて「死」に対して考えさせられました。子どもに聞かれたら真正面から向き合って説明できるかどうかわかりませんが、家族で話し合ってみたいと思います。

●死んでしまっても生き返ると本当に思っているというお話も驚きました。家でも話題にしたいと思います。

●死について私自身、家で詳しく子供と向き合って話すことが少なかったので、ぜひ機会を持って家族と話してみたいと実感しました。

●私は、死は怖いと思っているし、最近、身内の死にも出あった。自分の子どもはどんな風に死をみつめているのか? 今日家に帰って聞いてみよう。

●子どもと死について話をしてみようと思いました。

●確かに死について家族で話すことはありません。もう一度、子供たちと話してみたいと思いました。

●若いお母さん方に伝えたい内容でした。小さいお子さんをもつお母さん方と会う機会も多いので、伝えていきたいと思います。

●もう少し長時間、お話が聞きたかったです。ぜひホームページを拝見して、皆さんの感想を拝見したいです。

●スライドと講演でしたが、スライドを読むのに忙しくてせっかくのお話がきちんと聞き取れなかったように思えます。大きなテーマを設定され、それについて深くお話を聞かせて頂きたかったです。死とは大切なテーマです。「たまごっち」に始まった世代、リセットは出来ないということを知らなければいけないですね。

●入りにくい演題ではあるが、重要である。ただ、話の組み立てをもう少し考えてほしい。

●もう少し時間があればすべてのお話が聞けたのではないかと思うと,残念でした。

●時間が足りなかったのではないかと思いました。

●題材が重過ぎます。

●先生の説明が分かりやすかった。


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